前職は酒類卸売業の会社で、倉庫の在庫管理やECサイト運営など様々な業務をしていました。ECサイトに関わるうちに、システム自体をつくる方が面白そうだと思い、転職サイトでシステム会社を探し、ディー・シー・エフを知りました。応募の動機は、研修期間が設けられており、ちゃんと育ててもらえそうと思ったからです。

入社の決め手は社長面接です。ほかの会社は面接官が淡々と業務をこなしているように感じました。しかし遅越社長はぼくの能力や特性を見ようとしてくれました。その印象がとても良かったんです。ぼくは物事を突き詰めていくのが好きで、学生のときの卒業研究もかなり熱中してやりました。ひとつのことを追求するタイプです。性格的にエンジニアが合うと思われたのかな。１時間ほど話した後、「エンジニアに向いていると思うよ」と言われたので、「じゃあ入社しよう」と思いました。

入社後の研修はすごく楽しかった。未経験だったので、できることが増えていくのが、ただただ楽しかったんです。コロナ禍で、研修は通常より長めの半年間あり、実際の仕事にも関わらせてもらいました。

初めて担当したプロジェクトは、交通系の企業の勤怠管理システム開発プロジェクトです。先輩社員のいるチームに入り、他社のエンジニアと一緒に3、4ヵ月ほど仕事しました。新人でしたので様子を見ながら作業を振られるので、それほど緊張しませんでした。

次は金融関係のシステム開発プロジェクトで、先輩社員と2人で入りました。２年ほどで終了。最後の日にお客様から「また一緒に仕事しましょう。戻ってきてくださいね」と言われたときは、自分の仕事が認められたようでうれしかったです。

2022年10月から今のプロジェクトです。電子書籍の販売サイトの仕事で、最初はユーザーから見えないバックエンドのシステムを手掛け、現在はユーザーの目に触れる部分のシステムをつくっています。

このプロジェクトから後輩と入っています。客先で仕事をするので、失礼がないこと、問題を起こさないことが大前提で危ないときは注意します。技術に関しては、本人の仕事のスタンスを見てアドバイスします。

仕事で大事にしていることは、お客様から求められている以上の結果を出すことです。前職では働いた結果がはっきり見えることはなく、自分の熱量も形として現れませんでした。しかしエンジニアの仕事はやったことが、設計書やソースコードなど成果物として残ります。最初のプロジェクトから結果を出すことにこだわってきました。

仕事では様々な課題を解決する必要がありますが、以前に比べて解決スピードが速くなったことで、成長を感じます。知識や経験が増えて、課題を抽象化してとらえることができ、悩むことが少なくなりました。それで、早く正しい答えにたどり着けるようになったんだと思います。

業界全体で見たら、技術力はまだまだ。おごらず学び続けたいと思い、技術力を上げるために、メディアから新しいものを取り入れたり、ネットに上がっていることを調べたりしています。あと、なかなか進んでないんですけど、自分でシステムをつくっています。仕事ではシステムの一部を任されることが多いのですが、システムを一からつくろうとすると、環境やインフラなど全部自分で決める必要があります。アプリケーション、データベース、マシン……、何をどうするか自分で調べて実際に試してみます。仕事で触れたことのない技術を勉強でき、より広い視野をもつことにも役立ちます。